過去に何度も止まった価格が、その後の相場でも再び反応する場面は頻繁に見られます。
今回の記事のキーワードはこれです。
「過去に意識された価格は、その後も意識されやすい」
これは未来を予測する話ではありません。
過去に反応した価格帯と、その後の値動きの関係から、優位性のある場面を見つけるための考え方です。
① 環境:200EMAより上で推移=買い優勢の土台
まず前提として、チャートは長期的に200EMAの上で推移しています。
これは、大きな流れとしては買い圧力が存在しやすい環境を示しています。
このような環境では、下落が発生しても、どこで止まるかを確認することが重要になります。
② 過去にレジスタンスだった価格が、その後サポートとして機能
チャートを見ると、過去に何度も上値を抑えていた価格帯があります。
この価格はレジスタンスとして機能していました。
その後、この価格帯を上抜けたあと、再び同じ価格帯まで戻ってきた場面では、今度は下落を止めるサポートとして機能しています。
これは、過去に売りが集中していた価格が、役割を変えて買いの支えとなったことを示しています。
③ 水平線と200EMAが重なる場所で反応が発生
特に注目すべきは、水平線と200EMAが近い位置で重なっている場面です。
このような場所では、
- 過去に意識された価格(水平線)
- 長期の基準である200EMA
という、複数の根拠が重なるため、反応が発生しやすくなります。
実際にチャートでも、この重なり付近でWボトムや三尊のネックラインなどの構造が形成され、その後の値動きの起点になっています。
④ レジスタンス→サポートへの役割転換が繰り返される
チャート全体を見ると、同じ価格帯が何度も
- レジスタンスとして機能
- ブレイク後にサポートとして機能
という役割転換を繰り返しています。
これは、その価格帯が市場参加者に強く意識されていることを示しています。
重要なのは、「どこで反応するか」はランダムではなく、過去に意識された価格で反応しやすいという事実です。
⑤ どう見るか?優位性のある場所の見つけ方
優位性のある場所を見つけるためには、次の点を確認します。
- 過去に何度も止まっている価格に水平線を引く
- その価格がブレイクされた後、再び反応するかを見る
- 200EMAと重なっているかを確認する
- ネックラインやWボトムなどの構造が形成されているかを見る
これらが揃うことで、その価格が意識されている可能性が高いと判断できます。
まとめ
- 過去に意識された価格は、その後も反応しやすい
- 水平線と200EMAが重なる場所は、特に反応が発生しやすい
- レジスタンスとサポートの役割転換が優位性の根拠になる
- 未来を予測するのではなく、過去の反応から優位性を見つけることが重要
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