※この記事は「環境認識シリーズ(第7回)」として、水平線を使ったレジスタンス/サポートの本質を解説する内容です。
前回の記事はこちら →
環境認識その⑥:200MA×20MAで「押し目」か「戻り」を気にする大局判断
レジスタンスとサポートは「注文」が最も集まる場所
今回の画像は、高値・安値のポイントと、それに対応するサポート(支持線)とレジスタンス(抵抗線)を示しています。
これらのラインは、チャートの中でももっとも注文が集まりやすいポイントであり、トレードの優位性を高める上で欠かせない基礎となります。
高値や安値は、多くのトレーダーに意識されるため、
- 損切りが集中する場所
- 新規注文が入りやすい場所
- 追加注文が入りやすい場所
となりやすい特徴があります。
この「注文集中ポイント」に水平線を引くことで、価格がどこで反転しやすいのか・どこで伸びやすいのかが視覚的にわかるようになります。
レジスタンスを突破すると、次はサポートへ変わる理由
これまで価格を押さえていたレジスタンスラインを明確に上抜けた場合、
そのラインはサポートとして機能しやすくなります(レジサポ転換)。
その理由はシンプルで、ライン突破により次の注文が連続して発生するためです:
- ショート勢の損切りの買い戻し
- ブレイクを狙った新規買い
- 追撃を狙う追加の買い
これらの注文がすべて同じ方向(上)に入るため、
ライン突破後は価格が伸びやすい(加速しやすい)状況が生まれます。
「ブレイク → 戻り → 反発」で方向が明確に決まる
レジスタンスを上抜けた後に、価格が再びラインを試し(戻り)、そこで反発すると、
“大衆がその方向に同意した”という強いシグナルになります。
このパターンはトレンドが発生する典型形であり、高勝率のエントリーポイントになります。
- ラインを上抜ける → 買いの勢いが勝つ
- ラインへ戻る → 利確・調整
- ラインで反発する → 「買い勢が強い」ことが確定
この3段階を確認してからエントリーするだけで、逆行リスクは大きく減ります。
「ダウ理論」「ダブルトップ/ボトム」「三尊/逆三尊」はレジサポの中に凝縮される
これまで学んできた内容は、実はすべてレジサポの中に凝縮されています。
- ダウ理論 … 高値・安値を基準としたラインそのもの
- ダブルトップ/ボトム … ネックライン(レジスタンス)の突破で下降/上昇転換
- 三尊/逆三尊(ヘッド&ショルダー) … ネックライン割れで下降/上昇転換
- MA(移動平均線) … “動くサポート/レジスタンス”、斜めのレジサポ
つまり、レジスタンスとサポートを正しく把握すれば、
チャート分析の基礎理論はひとつの線に集約できるということです。
意識されるラインを明確化すれば、優位性の高いトレードが可能になる
今回の画像の通り、市場が何度も反応している価格帯にラインを引くだけで、
「どこで反発しやすいのか」「どこでブレイクしやすいのか」が明確になります。
レジサポによってトレードの根拠は強化され、
不必要なトレードを避けながら、高勝率の場面だけを狙えるようになります。
■ 次回予告
今回は、水平線を使ったレジスタンス/サポートの考え方を中心に整理しました。
次回の記事では、ここで学んだ水平線の考え方を土台にして、
トレンドラインとチャネルを使った相場の捉え方を解説していきます。
「どの角度のトレンドラインが意識されやすいのか?」
「チャネルの上限・下限をどうエントリーや利確に活かすのか?」
といった実践的なポイントを、具体的なチャート例とともに紹介していきます。
(公開予定URL)→ myblueskytech.com/〇〇〇


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