※この記事は「環境認識シリーズ(第8回)」として、トレンドラインとチャネルを使った相場構造の読み解き方を解説する内容です。
前回の記事はこちら →
環境認識その⑦:水平線で読み解くレジスタンス/サポートの本質
トレンドラインとチャネルは「値動きの通り道」を示す
トレンドラインとチャネルは、相場がどの方向に動いているのか、そしてどこで反発しやすいのかを判断するための基礎となるツールです。
今回のチャートでは、下降トレンド・調整上昇・再下降という一連の流れの中で、ラインがどのように機能しているかが非常に明確に表れています。
① 下降トレンドはトレンドラインとチャネルで視覚化できる
チャートの前半は、美しい下降チャネルが形成されています。
高値と安値が切り下がり、ダウ理論通りの下降トレンドが継続している状態です。
- 上側のライン(下降トレンドライン)…戻り売りが入りやすい抵抗帯
- 下側のライン(下降チャネル下限)…利確や一時的な反発が起こりやすい支持帯
この「範囲」を視覚化するだけで、トレード判断が劇的に簡単になります。
② ダブルボトムとネックラインの突破でトレンドの勢いが弱まる
下降トレンドの中でダブルボトムが出現すると、下落の勢いが弱まってきたサインとなります。
特に、ネックラインを明確に超えることで、トレンドラインを上抜けしやすくなります。
今回はその後、チャネル下限 → ネックライン → トレンドラインへと
ロールリバーサルが発生しており、上昇への調整が始まっています。
③ 調整上昇もチャネルの中で進む
下降が終わった後の調整上昇は、上昇トレンドではないものの、
反発(リバウンド)の流れがどこまで続くかを判断する局面です。
この部分でも小さな上昇チャネルが形成され、
MAや以前のレジスタンスがサポートとして機能しているのが分かります。
④ ダブルトップ → チャネル割れで再度下降トレンドへ
調整上昇の終盤でダブルトップが出現し、再び下降圧力が強まります。
その後、上昇チャネルを割り込み、再び下降チャネルへ復帰しています。
この流れは、トレンド転換と継続の基本形そのものであり、
今回のチャートが非常に教材向きである理由です。
⑤ 今回のチャートには「これまで学んだすべて」が詰まっている
今回扱ったチャートには、シリーズ1〜7回で扱ってきた内容がすべて含まれています。
- ダウ理論(高値・安値の切り下げ/切り上げ)
- ダブルボトム・ダブルトップ
- ネックラインの突破とロールリバーサル
- 水平線(サポート/レジスタンス)
- トレンドライン
- チャネル
- MAのレジサポ機能
つまり、今回の1枚は「相場の動きが非常に素直に出ている理想形」であり、
この型を覚えること=トレードの軸ができることに直結します。
■ 次回予告
今回は、トレンドラインとチャネルを使った相場の流れについて整理しました。
次回の記事では、その流れを踏まえて、
「どこに損切りを置くべきか?」「損切りはなぜ必要なのか?」という、
トレードで最も重要なテーマを解説していきます。



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