この記事は「環境認識シリーズ」で整理している考え方を、実際のチャートで確認する実例です。
環境→内部構造→環境復帰(否定)の全体像はこちらでまとめています。
この記事では、ドル円(USDJPY)1時間足を例に、200EMAが下降している“売り環境”の中で起きる調整上昇をどう読むかを整理します。
ポイントは「どこで売るか」を断定することではなく、環境(前提)→内部構造(調整の形)→環境復帰(または否定)という順で、相場の構造を読み解くことです。
今回の前提:200EMA下降=「売り環境」
- 200EMAより下で推移している間は、基本的に売り方向を優先して考える
- 200EMAが下降している限り、上昇は「反転」ではなく調整になりやすい
- 見るべきは、高値・安値の更新(ダウ)と、調整がどこで否定されるか
チャート全体(コメント入り)
ドル円1時間足:環境(200EMA下降)→内部構造(調整上昇)→環境復帰(切上げライン割れ)を左から順に整理① 環境:200EMA下降なら、まず「売り優勢」を前提にする
まず環境として、200EMAの向きと位置を確認します。200EMAが下降し、価格がその下で推移している間は、買いを急ぐよりも「売り場を探す」ほうが自然です。
ただし、売り目線=即エントリーではありません。下降環境の中でも上昇が起きることがあり、そこは内部構造(調整上昇)として扱います。
② 内部構造:調整上昇チャネル(切上げライン)を「上昇継続の条件」として見る
下降環境の中で一時的に上昇チャネル(調整上昇)が形成されることがあります。ここで重要なのは、調整上昇が続く限り、売りの優位性は“まだ確定しない”ということです。
調整上昇の「継続条件」を分かりやすくするのが、切上げライン(調整の上昇ライン)です。
- 切上げラインを維持している間は、調整が続きやすい
- ラインが割れると、調整上昇が否定され始める
③ 環境復帰:切上げライン下抜け=「調整終了(上昇否定)」のサイン
今回のポイントはここです。調整上昇の切上げラインを下抜けると、内部構造(調整)が終わり、環境(200EMA下降=売り優勢)に戻る=環境復帰のシナリオが取りやすくなります。
この見方は、形は違っても本質は三尊と同じです。
- 上昇(内部構造)が続くなら“支え”は割れにくい
- 支え(ネック/ライン)が割れたら、上昇が否定されやすい
- 結果として、環境方向(下降)に戻る動きが出やすい
また、ライン割れのあとに再度上昇するが、もう一度下抜けるような動きが出る場合、調整が再び否定される形として捉えやすくなります(決め打ちではなく、構造確認として)。
否定条件:戻り高値越えなど「売り前提」が崩れたら降りる
売りを前提にしていても、相場が否定するなら話は別です。例えば次のようなケースは、売りの優位性が薄れやすいサインになります。
- 戻り高値を上抜ける(売りの前提が崩れる)
- Wボトム形成〜ネック抜けなど、下落が否定される形が出る
- 200EMAを上抜けて定着するなど、環境が変わる兆候が出る
まとめ:下降環境では「調整上昇の否定」を待つ
- 環境:200EMA下降なら売り優勢を前提にする
- 内部構造:上昇チャネル(調整上昇)は“まだ売り確定ではない”状態
- 環境復帰:切上げライン下抜け=調整終了(上昇否定)として売り場を探す
- 否定:戻り高値越え・構造転換なら前提を外す
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