「大陰線で下落して下目線になったのに、その後上昇してしまった」「大陽線で上昇して上目線になったのに、その後下落してしまった」——これらは「否定の否定」と呼ばれる構造です。
最初の大陰線否定や大陽線否定のシグナルだけを見て目線を固定すると、その後の再転換に気づけません。本記事では、大陰線で下目線優位になった後に上昇へ再転換する「否定の否定」パターンを軸に、50%戻り+200EMAという2つの根拠を使った転換判断を解説します。
同じ考え方は、大陽線→下落への再転換にも対称的に応用できます。記事末尾でその対称パターンにも触れます。
結論:大陰線で下目線になった後、50%戻り+200EMA上抜けが「否定の否定」のサイン
下目線のトリガーとなった大陰線の50%戻りラインと200EMAを上抜けることで、「下目線そのものが否定された」と判断できます。
この「否定の否定」が確認できたとき、相場は再度上昇目線に転換している可能性が高いです。
チャート例

ポイント①:「否定の否定」とは何か(下目線→再度上昇転換)
「否定の否定」とは、下目線の前提そのものが崩れる構造のことです。
- 大陰線でサポートを割り、下目線に転換(=上昇目線の否定)
- その後、下落せずに上昇してきた(=下目線の否定)
- 結果として、元の上昇目線に回帰する動きが生まれる
「一度下に行ったから売り」という固定観念を持っていると、この再転換を見逃します。常に現在の構造がどうなっているかを客観的に見ることが重要です。
ポイント②:50%戻りラインと200EMAを組み合わせた転換確認
「否定の否定」の確認には、50%戻りラインと200EMAの組み合わせが有効です。
- 下目線のトリガーとなった大陰線の50%戻りラインを計算する
- その付近に200EMAが重なっているかを確認する
- 価格がそのエリアを上抜け、かつ定着した場合に転換と判断
50%戻りと200EMAが重なる価格帯を実体で上抜けたことが確認できれば、下目線は否定されています。
ポイント③:再転換後の押し目買いエントリー
「否定の否定」確認後は、押し目買いのチャンスです。
- 50%戻りライン+200EMAを上抜けたエリアが今度はサポートに転換
- そのエリアへの押し目(リテスト)を待ってエントリー
- リテストで下抜ければ「否定の否定」は失敗→撤退
転換直後に飛び乗るのではなく、サポート転換を確認してから押し目で入るのが安全な立ち回りです。
応用:大陽線で上目線になった後の「否定の否定」
ここまでは大陰線→上昇再転換のケースを解説しましたが、大陽線→下落再転換も対称的に同じ考え方で判断できます。
大陽線否定パターンの構造
- 大陽線でレジスタンスを上抜け、上目線に転換(=下落目線の否定)
- その後、上昇せずに下落してきた(=上目線の否定)
- 結果として、元の下落目線に回帰する動きが生まれる
判断基準(大陰線パターンの裏返し)
- 上目線のトリガーとなった大陽線の50%押しラインを計算する
- その付近に200EMAが重なっているかを確認する
- 価格がそのエリアを実体で下抜けたら、上目線は否定されている
- 下抜け後の戻り(リテスト)で200EMAがレジスタンスとして機能したら戻り売りエントリー
大陰線でも大陽線でも、「最初のシグナル」で目線を固定せず、その後の値動きで現在の構造を確認し続けることが、再転換を捉える共通の考え方です。
よくあるミス
- 最初の否定だけを見て売り続ける(買い続ける):大陰線や大陽線の直後の動きを継続的に監視する必要がある
- 50%戻り(押し)をヒゲで超えただけで転換と判断する:実体での上抜け/下抜けを必ず確認する
- 押し目(戻り)を待たずに上抜け(下抜け)直後にエントリーする:リテストを待ってからエントリーする
チェックリスト
- ☑ 目線転換のトリガーとなった大陰線(または大陽線)の50%戻りラインを計算した
- ☑ 50%戻りライン付近に200EMAが重なっているか確認した
- ☑ 実体でそのエリアを上抜けた(下抜けた)か確認した
- ☑ 上抜け(下抜け)後のリテスト(押し目/戻り)を待った
- ☑ リテストでサポート(レジスタンス)として機能したか確認してからエントリーした
まとめ
「否定の否定」は、最初の目線転換シグナルだけを見ていると気づけない構造です。大陰線で下目線になった後でも、50%戻りライン+200EMAの上抜けが確認できれば、相場は再転換しています。大陽線→下落への再転換も、同じ考え方で対称的に判断できます。
固定した目線に縛られず、常に現在の構造を客観的に評価することが、再転換への対応を可能にします。
転換確認→押し目(戻り)待ち→サポート(レジスタンス)機能確認、このプロセスを守りましょう。
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この記事は「環境認識」シリーズの一部です。


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