
上昇 → 横ばい(レンジ) → 下降へと移り変わる相場の状態を、サポート/レジスタンスとダウ構造を中心に整理しています。
今回はGOLDの4時間足チャートを使い、エントリーポイントを探すことではなく、
今の相場が「上昇・横ばい(レンジ)・下降」のどの状態にあるのかを見極めるための考え方を整理します。
相場は常にトレンドが出ているわけではなく、
上昇 → 停滞 → 下落と、状態を変えながら動いていきます。
その変化を判断するための軸として、ここではサポート/レジスタンスの位置とダウ構造を重視して見ていきます。
上昇局面:EMAに支えられたトレンド
チャート左側では、価格が200EMAの上で推移しながら上昇しています。
この局面では、75EMAや25EMAが下から支える形になり、押し目を作りながら高値・安値を切り上げています。
注目したいのは、価格がEMAから大きく剥離した場面です。
勢いがある状態ではありますが、同時に「そのまま伸び続けるとは限らない」サインでもあります。
実際にこの後、上昇の勢いが鈍り、三尊を形成する流れに入っていきます。
サポート/レジスタンスの意識:上昇が止まる場所を探す
上昇が続いた後、チャート中央付近では同じ価格帯で何度も止められる動きが見られます。
ここがサポート/レジスタンスとして意識され始めたポイントです。
この段階では、まだ明確な下降トレンドではありません。
高値は止められているものの、下値もすぐには崩れず、相場は方向感を失っていきます。
横ばい(レンジ)局面:相場が迷っている状態
レジスタンスとサポートに挟まれ、価格が行き来するレンジの状態に入ります。
このゾーンでは、200EMA付近が下値の目安として機能しています。
チャート内にある「くいっと下げ」と書かれた場面では、
一見すると「下にブレイクしたように見える」動きが出ています。
しかし、その後すぐにレンジ内へ戻っており、
綺麗なサポート・レジスタンスで必ず反発するわけではないことが分かります。
このように、レンジでは
「抜けたように見せて戻る」
「トレンドが出たと勘違いさせる」
といった動きが頻繁に起こります。
だからこそ、一度の動きで相場を決めつけないことが重要になります。
下降への移行:レジスタンスが機能し始める
その後、価格は再び上方向へ動きますが、
今度は25EMAや75EMAがレジスタンスとして機能し始めます。
Wトップを作り、ネックを割ったあと、
「ネックを抜けて上昇したが、再びWトップを付ける」など、
上に行けそうで行けない動きが続きます。
ここでは、高値が更新できず、戻り高値が切り下がることで、
ダウ構造が徐々に下降へと切り替わっていきます。
下降局面:EMAの位置関係が変わる
最終的に、価格は75EMAを明確に下回り、
さらに200EMAの下へと入っていきます。
この時点では、
・EMAが上から抑える形になっている
・戻っても高値を更新できない
といった状態が重なり、相場は下降局面と判断しやすくなります。
逆三尊について:下降が終わるときの「形」
チャート右端では、逆三尊の形が確認できます。
ここではエントリーを考えるのではなく、下降が一旦終わるとき、こうした止まり方をすることがあるという参考として見ています。
トレンドは、始まりよりも終わりの方が分かりやすいことが多く、
逆三尊はその一例に過ぎません。
まとめ:相場を「当てる」のではなく「見極める」
- サポート/レジスタンスの位置を見ることで、上に行きづらいかどうかが分かる
- ダウ構造を見ることで、相場が上昇・横ばい・下降のどこにいるかを判断できる
- レンジでは「抜けたように見せて戻る」動きが頻繁に起こる
- 一度の値動きで相場を決めつけないことが重要
エントリーよりも先に、
「今はどんな相場なのか」を言語化できるようになることが、
長期的に安定した判断につながっていきます。
環境認識シリーズまとめ
相場の状態(上昇・レンジ・下降)を見極める考え方は、環境認識シリーズでも体系的に整理しています。あわせてご覧ください。
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