この記事は「ここで買い!」という手法を教えるものではありません。
PO(パーフェクトオーダー)のような“上位足の優位環境”に乗れたときに、どう思考して立ち回るかを整理します。
この記事でやること:未来予測ではなく「判断基準」を作る
POに乗れると値動きが素直に見えやすくなります。だからこそ大切なのは、当てにいくよりも、判断をブレさせない規則性(観測点)を先に決めることです。
本記事では、その観測点として25EMAを使って「何を見て押し目を判断するか」を組み立てます。
- 環境(前提):POで上方向が優位に見える
- 規則性(観測点):価格が25EMAに対してどう反応しているか
- 構造(裏取り):ダウ(高値・安値の更新)が継続しているか
- 否定(撤退条件):優位性が崩れたと判断できるポイントはどこか
① 環境(前提):POは「買いが検討しやすい環境」になりやすい
POは、短期~長期の移動平均が順番に整列し、上位足の流れが揃っている状態です。
ただし、PO=常に買うではありません。ここでは「買いを検討しやすい環境になりやすい」という前提に留めます。
重要なのは、POに乗った“あと”にどう迷わずに立ち回るか。
そこで次に、規則性(観測点)を探します。
② 規則性を探す:この相場の「観測点」を25EMAに固定する
規則性とは「勝てる魔法の条件」ではなく、相場を同じ基準で観察し続けるための軸です。
今回の画像では、上昇の中で価格が何度も25EMA付近で反応しており、ここを押し目の観測点として扱えそうです。
ここでのポイントはシンプルです。
「下がったら買う」ではなく、「下がったときに25EMA周りで何が起きているか」を観察する。
この姿勢が、環境認識(思考)としての再現性につながります。
③ 内部構造(裏取り):EMAだけでなく“ダウ”で優位性を確認する
EMAは便利ですが、EMAだけだと「たまたま反発した」ようにも見えます。
そこでダウ(高値・安値の更新)を使って、構造として上昇が継続しているかを裏取りします。
- 高値更新が続く → 上昇の仮説が維持されやすい
- 押し安値を割る/戻り高値を超えられない → 仮説が弱まる
この「構造の確認」を入れることで、EMAの反発を“根拠の一部”として扱えるようになります。
④ 優位性のヒント:包み陽線・Wボトムは「サイン」ではなく“状況証拠”
画像では、次のような場面が見えます。
- 過去の足を包む大陽線(包み陽線):下げが否定され、買いが優勢になりやすい“示唆”
- 25EMA付近でのWボトム:押し目の中で反転が形になった“可能性”
- レンジ抜け:停滞からの方向性が出る“きっかけ”になりやすい
大事なのは、これらを「見えたら買う」ではなく、「優位性が出てきたかもしれない」程度に扱うことです。そして、次の章の否定条件とセットで考えます。
⑤ 否定・復帰:どこで「仮説が崩れた」と判断するか
仮説ベースで立ち回るなら、必ず否定条件(撤退条件)を先に持ちます。
PO環境の押し目で考えやすい否定の例は、次のようなものです。
- 押し安値を明確に割る(構造が崩れる)
- 25EMAを割って戻れない(規則性が崩れる可能性)
- 戻りが弱く、戻り高値を超えられない(上昇継続の仮説が弱まる)
この否定条件があることで、「買いを当てる」ではなく、優位性が続く間だけ付き合うという姿勢に変わります。
⑥ 立ち回りの考え方:ダウが続く限り“持ち方”を検討する
PO環境は、上手く噛み合うとトレンドが伸びやすい局面があります。
ここでの考え方は「買い増し必勝」ではなく、あくまで
“ダウが維持されている間は優位性が継続している”という仮説で保有を検討する、です。
たとえば:
- 押し目(25EMA周辺)の反応が継続している → 仮説は維持されやすい
- 押し安値割れなどの否定が出た → 仮説を降ろす(ポジションを軽くする等)
「伸ばす/逃げる」を感覚にせず、構造と否定でルール化していくのが目的です。
まとめ:POは“当てにいく”より、規則性と否定で思考を固定する
- POは「買いが検討しやすい環境」になりやすい(断定しない)
- まず規則性(観測点)を決める:今回は25EMA
- EMAだけでなくダウ(構造)で裏取りする
- 包み陽線やWボトムはサインではなく“優位性のヒント”
- 否定条件を先に置き、仮説が崩れたら撤退できるようにする
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※ 環境認識シリーズ全体はこちらにまとめています。
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