※この記事は「環境認識シリーズ(第9回)」として、損切りの本質と、損切りを置くべき場所について解説する内容です。
前回の記事はこちら →
環境認識その⑧:トレンドラインとチャネルで読む相場の流れ:下降・調整・再下降の構造を理解する
損切りは「トレーダーが唯一コントロールできる行動」
相場は誰にもコントロールできません。
上がるか下がるかは、どれだけ分析しても100%は分からないのが現実です。
しかし、その中で唯一トレーダー自身がコントロールできるものがあります。
それが損切り(ロスカット)です。
相場が思い通りに動くかどうかは選べませんが、
どこで損失を確定させるかは、自分で選べる。
ここに損切りの本質的な価値があります。
損切りをしないことは“生存権を放棄”こと
損切りをしない場合、含み損はどこまでも拡大します。
最悪の場合、
- 資金が尽きて退場
- 次のチャンスを掴む資金すらなくなる
という状態に陥ってしまいます。
トレードを続けるためには、資金を守ることが最優先です。
その資金を守るための「最後の砦」が損切りなのです。
損切り位置は「チャートの外側」に置くのが合理的
損切りの位置は、感覚ではなく
チャート構造に基づいた“客観的な場所”に置く必要があります。
今回の図では、損切り価格(場所)をわかりやすく示しています。
損切りを置くべき場所は、以下のような「ラインの外側」です:
- サポートラインの少し下(買いの場合)
- レジスタンスラインの少し上(売りの場合)
- トレンドラインやチャネルの少し下(買いの場合)
- 明確な高値/安値の少し下(買いの場合)
なぜか?
そこを抜けたら、もはや自分の分析が間違っていたと判断できるからです。
損切りは“理由のある場所”に設定することが重要
損切りを置く時には、必ず次の問いに答えられる必要があります。
「なぜここに損切りを置くのか?」
これを客観的事実に基づいて説明できれば、損切り位置は自然と正しい場所になります。
- 高値を超えたらトレンドが変わる
- ラインを割ったら反発余地がなくなる
- チャネルを抜けたら力関係が崩れる
これらのように、相場構造に基づいた論理的な理由を持つことが重要です。
損切りは「資金1〜2%」の範囲にすべき理由
一般的な基準として、1回の損切りによる損失は
口座資金の1〜2%以内に収めるのが良いとされています。
これは資金管理の基本であり、
どれだけ連敗してもゲームオーバーにならない設計を作るためです。
損切り位置とロットサイズを調整しながら、
リスクを常に一貫した状態に保つことが大切です。
損切りの本質は“生き残ること”
トレードで最も難しいのは勝つことではなく、
負けた時にどれだけ小さく抑えられるかです。
損切りは、負けをゼロにするためではなく、
負けても生き残れるようにするために存在する。
この考えが身につけば、感情の影響を受けにくくなり、
トレードが安定してきます。
■ 次回予告
次回の記事では、今回整理した損切りの考え方をさらに一歩進めて、
損切りとリスクリワードの関係について解説します。
「どれだけリスクを取れば良いのか?」「どこまで利を伸ばせば良いのか?」
損切り位置と利確位置を結びつけた “実戦で使える設計” を紹介します。



コメント