前回の記事では、1時間足の上昇チャネル内で15分足の下降チャネルが形成される構造を解説しました。今回はその続き——「下降チャネルを上抜けた後、どのタイミングでエントリーするか」という実践的な判断基準を掘り下げます。チャネル上抜け直後に飛び乗ると、その後の一時的な押しで損切りになるケースが多く見られます。200EMAのサポート確認を組み合わせることで、エントリーの精度を大幅に高めることができます。
結論:下降チャネル上抜け+200EMAサポート確認で押し目買いエントリー
下降チャネルの上抜けを確認したら、そのまますぐに入るのではなく、200EMAがサポートとして機能しているかを確認してから押し目買いのエントリーを検討します。高値を更新した後の押し目がさらに有効なエントリーポイントになります。
ポイント①:下降チャネルの上抜けを実体で確認する
チャネルの上抜けは、ローソク足の実体での確認が重要です。ヒゲでの上抜けは「だまし」になることがあります。
- 終値ベースで下降チャネルの上限ラインを上回っているか確認する
- 上抜けたローソク足の実体がチャネルライン上にあるか見る
- 上抜けの勢い(ローソク足の大きさ)も参考にする
実体での上抜けが確認できたら、次のステップとして200EMAのチェックに移ります。

ポイント②:200EMAがサポートとして機能しているか確認する
チャネルを上抜けた後、価格が200EMAの近辺まで押してくる場面があります。このとき、200EMAがサポートとして機能しているかを確認します。
- 200EMAタッチ後に陽線が出て反発しているか
- 200EMAを大きく下抜けずに推移しているか
- 200EMAと価格の位置関係(価格がEMAの上にあるか)を確認する
200EMAのサポートが確認できれば、上昇継続の可能性が高まります。
ポイント③:高値更新後の押し目でエントリーする
最も優位性が高いエントリーポイントは、直近高値を更新した後の押し目です。
- 直近高値を実体で更新したことを確認する
- 高値更新後に一時的な押しが入る
- 押しが浅く(200EMAや前回高値近辺で止まる)、反発を確認してからエントリー
この「高値更新→押し→反発」のパターンを確認することで、上昇継続の蓋然性をさらに高めることができます。
具体解説:チャネル上抜けから押し目買いまでの流れ
実際のトレードでは次の流れで判断します。
- Step1:15分足の下降チャネル上限を実体で上抜けるのを待つ
- Step2:上抜け後、200EMAの近辺で押しが入るのを確認する
- Step3:200EMAでサポートされて反発が始まったらエントリーを検討する
- Step4:直近高値更新を確認してポジションを継続保有する
焦らず、各ステップの確認を丁寧に行うことが重要です。
よくあるミス:チャネル上抜け直後に飛び乗ってしまう
チャネルを上抜けた直後に「よし、上昇開始だ!」と即エントリーするのは最も多いミスのひとつです。
- 上抜け直後の一時的な押しで損切りになる
- 200EMAのサポート確認を待てずに感情でエントリーする
- リスクリワードが悪いポイントで入ってしまう
上抜けを確認してから「押しを待つ」という待機の姿勢を身につけることが、安定した結果への近道です。
チェックリスト
- □ 15分足の下降チャネルを実体で上抜けたか
- □ 上抜え後に押しが入っているか
- □ 200EMAがサポートとして機能しているか(反発の陽線があるか)
- □ 直近高値を更新しているか(または更新途中か)
- □ 1時間足の上昇チャネル内での動きか確認したか
- □ 損切りラインを200EMAの少し下に設定できるか
まとめ
下降チャネルの上抜え後にすぐエントリーするのではなく、200EMAのサポート確認と高値更新後の押し目という2つの条件を重ねることで、エントリーの精度が格段に上がります。
チャネル上抜けはあくまで「準備のサイン」です。実際のエントリーは200EMAと高値更新の確認後——この流れを守ることで、感情に左右されない安定したトレードが実現します。
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