EMAの規則性を見つける|グランビルの法則と時間足の使い方

投資・副業

前回の記事では、押し目の深さはトレンドの強さによって変わることを解説しました。

👉 押し目の深さはどう判断するか|浅い・深いで変わる対応の違い

この考え方は、実はグランビルの法則として体系化されています。

また、どのEMAで反応するかの規則性を見つけることが、押し目でのエントリー精度を上げる上で非常に重要です。

この記事では、グランビルの法則の概念と、EMAの規則性をどう見つけるかを解説します。

グランビルの法則の出現パターン図|買いシグナル4つと売りシグナル4つをレートと移動平均線の関係で示した概念図

グランビルの法則とは?

グランビルの法則とは、移動平均線(EMA)と価格の位置関係から売買タイミングを判断する考え方です。

アメリカの投資家ジョセフ・グランビルが提唱したもので、EMAと価格の関係性から買いシグナル4つ・売りシグナル4つの合計8つのシグナルを定義しています。

買いシグナルの4パターン

  1. EMAが上向きで、価格がEMAを下から上に抜ける
    上昇トレンドへの転換・再加速を示す
  2. EMAが上向きで、価格がEMAを一時下回った後に反発する
    押し目での買い場。標準的な押し目のパターン
  3. EMAが上向きで、価格がEMAから大きく乖離した後に戻ってくる
    乖離の修正。EMAへの回帰を狙う場面
  4. EMAが下向きでも、価格がEMAから大きく下離れした後に反発する
    売られすぎからの一時的な反発

売りシグナルの4パターン

なお、グランビルの法則には売りシグナルも同様に4パターン定義されています。EMAを上から下に抜ける・EMAを上回って反落する・EMAから大きく上方乖離した後に戻る・大きく上離れからの反落、の4つです。

上の画像では買い①〜④・売り①〜④の8つのパターンが示されています。

このブログの考え方との関係

前回の記事で解説した押し目の深さの判断は、グランビルの法則の買いシグナル②(EMAを下回って反発)に対応しています。

  • 25EMAで反発 → 浅い押し目(強いトレンド)
  • 75EMAで反発 → 標準的な押し目
  • 200EMAで反発 → 深い押し目(弱いトレンド)

どのEMAで反発するかが、トレンドの強さを示すバロメーターになっています。

規則性を見つけることが重要な理由

グランビルの法則を実際のトレードに活かすためには、その銘柄・時間足でどのEMAが機能しているかを事前に把握する必要があります。

なぜなら、すべての相場で同じEMAが機能するわけではないからです。

ある銘柄では25EMAが強くサポートとして機能し、別の銘柄では75EMAがより機能するというケースがあります。

「この相場ではどのEMAで繰り返し反発しているか」を観察し、規則性を見つけることがエントリー精度を上げる鍵です。

規則性が見えにくい場面

価格が25EMAにも触れずにその上で推移し続ける場面があります。

この状態では、どのEMAがサポートとして機能しているかが上位足では分かりにくくなります。

こんな場面で規則性が見えにくくなります

  • 価格が25EMAの上で長期間推移している
  • 押し目が入っているように見えるが、どのEMAにも届いていない
  • 上位足では反応ポイントが判断しにくい

このような場面では、時間足を1段落とすことで反応しているEMAを見つけられます。

時間足を落としてEMAの規則性を見つける図|上位足では見えにくい反応ポイントが下位足で25EMAの規則的な反発として明確になる手順を解説

時間足を落としてEMAの規則性を見つける

上の画像のように、上位足では見えにくいEMAの規則性も、下位足に落とすことで明確になることがあります。

左側の上位足(4時間足)では、EMAの上で価格が推移しているものの、どこで反応しているかが分かりにくい状態です。

右側の下位足(1時間足)では、25EMAで繰り返し反発しているパターンが明確に見えています。これがエントリー根拠として使えます。

具体的な手順

  1. 上位足でEMAとの位置関係を確認する
    200EMAの上か下か、大局の方向を把握する
  2. どのEMAの上で推移しているかを確認する
    25EMAより上か、75EMAより上かを確認する
  3. 反応が見えにくい場合は時間足を1段落とす
    4時間足で見えにくければ1時間足へ、1時間足で見えにくければ15分足へ
  4. 下位足でどのEMAで繰り返し反発しているかを確認する
    同じEMAで2〜3回反発していれば規則性があると判断できる
  5. その規則性をエントリー根拠として使う
    次回同じEMAに接触したときのエントリーを検討する

注意点

時間足を落とすときに注意すべきことは以下の2つです。

  • 上位足の方向と逆方向にはエントリーしない
    下位足で買いシグナルが出ても、上位足が売り目線なら見送る
  • 規則性は2〜3回の反発で確認する
    1回だけの反発では規則性とは言えない。繰り返しを確認する

👉 マルチタイムフレーム分析とは?上位足から順番に環境認識する考え方

チェックリスト

  • その相場でどのEMAが機能しているかを把握しているか
  • 同じEMAで2〜3回反発しているか(規則性の確認)
  • 上位足で規則性が見えにくい場合は時間足を落としているか
  • 上位足の方向と下位足のエントリー方向は一致しているか
  • EMAから大きく乖離している場面でのエントリーを避けているか

まとめ|EMAの規則性を見つけることがエントリー精度を上げる

グランビルの法則は、EMAと価格の位置関係から売買タイミングを判断する体系的な考え方です。

押し目の深さの判断とグランビルの法則はつながっており、どのEMAで反発するかがトレンドの強さを示しています。

規則性を見つけるためのポイントをまとめます。

  • その相場で繰り返し機能しているEMAを観察する
  • 上位足で見えにくい場合は時間足を1段落とす
  • 2〜3回の反発で規則性を確認してからエントリーを検討する
  • 上位足の方向と一致した場面だけを狙う

EMAの規則性を把握できると、「なぜここでエントリーするか」を言語化できるようになります。


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