「ダイバージェンスが出てサポートも割れた——これは売りサインだ」と判断したのに、その後上昇した。
こんな経験をしたことはありませんか?
これは「サポート割れのダマシ」という現象で、否定が出れば上昇に転換するケースです。
結論:ダイバージェンス+サポート割れでも「否定」があれば上昇に転換する
ダイバージェンスは強力な逆張りシグナルですが、絶対的なものではありません。
サポートを割っても、すぐに戻してきた(否定)場合は、売り勢力が押しきれなかったことを意味します。
否定の確認後は、迷わず上昇シナリオに切り替えるのが正しい対応です。
チャート例
ポイント①:ダイバージェンスの基本(価格とインジケーターの乖離)
ダイバージェンスとは、価格の動きとインジケーターの動きが乖離する現象です。
- 弱気ダイバージェンス:価格が高値更新→インジケーター(MACD等)は切り下がり=上昇の勢いが弱まっている
- 強気ダイバージェンス:価格が安値更新→インジケーターは切り上がり=下落の勢いが弱まっている
- 勢いが弱まっているサインであり、即転換を意味するわけではない
ダイバージェンスは「方向転換の予兆」ですが、確定ではなくシナリオの一つとして扱う必要があります。
ポイント②:サポート割れのダマシ(すぐに戻す=否定)
サポートを割れても、すぐに戻してくる場合は「ダマシ(否定)」の可能性があります。
- 下抜けたが、終値でサポートより上に戻ってきた
- 大陰線で割れたが、翌足で大陽線が出て戻した
- ヒゲで下に出ただけで実体はサポート上にある
「割れた=確定下落」と判断するのは早計です。終値でどこにいるか、戻すか否かを確認するまで待ちましょう。
ポイント③:否定確認後は上昇シナリオに切り替える
サポート割れのダマシ(否定)が確認できたら、上昇シナリオへの切り替えが必要です。
- ダイバージェンスの強気シグナル+否定の組み合わせで上昇確度が上がる
- 旧サポートが再びサポートとして機能しているかを確認
- 確認後、押し目買いのエントリーチャンスとして対応する
下落シナリオと上昇シナリオを同時に持ち、「否定が出たら切り替える」という柔軟な思考が重要です。
よくあるミス
- ダイバージェンス+サポート割れを見たら即座に売る:否定が出るまで方向を決め打ちしない
- サポートを割ったら「確定下落」と判断する:戻すかどうかを確認するまで待つ
- 否定が出ても「ダイバージェンスがあるから下がる」と思い込む:市場の動きを優先して判断を更新する
チェックリスト
- ☑ ダイバージェンスの種類(強気・弱気)を正しく確認した
- ☑ サポートを割れた後、終値がどこにあるか確認した
- ☑ すぐに戻した場合は「否定(ダマシ)」の可能性を考慮した
- ☑ 否定が確認できたら上昇シナリオに切り替えた
- ☑ 押し目買いのエントリーポイントを確認してからエントリーした
まとめ
ダイバージェンスとサポート割れが重なっても、「否定」が出れば相場は上昇に転換します。
売りシグナルを絶対的なものとして捉えず、常に「否定が出た場合のシナリオ」を持っておくことが重要です。
ダマシを見極める力は、終値での確認と柔軟なシナリオ切り替えから生まれます。
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