日足始値の実例|日経225・GOLD 1時間足:方向は200EMA、立ち位置は始値で見る

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📘 この記事は 日足始値とは?当日の分岐点になる理由と、レジサポとして使う考え方 の実例編です。考え方を先に読むと、チャートの見方がつかみやすくなります。

基礎編の日足始値の記事で、「方向は200EMAの向きで決め、日足始値で当日の立ち位置を確認する」と書きました。今回は、その考え方を実際のチャートで確認します。

題材は、同じ日の日経225とGOLDの1時間足です。日経225は200EMAが上向き、GOLDは下向き。同じ「日足始値」という1本の線が、環境によってまったく違う役割を果たしています。

日経225とGOLDの1時間足チャート。日経225は200EMA上向きのパーフェクトオーダーで、当日は日足始値と25EMAが重なる場所で支えられて上昇。GOLDは200EMA下向きで、大陽線が200EMAで抑えられたあと日足始値を下抜け、直近最安値をつけた底のネックライン付近の現在地まで下落

左:日経225 1時間足(200EMA上向き)、右:GOLD 1時間足(200EMA下向き)。緑の点線が当日の日足始値、灰色の線が現在地

結論:日足始値の役割は、200EMAの向きで決まる

日経225では、日足始値は押しを支える線として働き、価格は始値と25EMAが重なる場所から上昇しました。GOLDでは、価格が200EMAで抑えられたあと始値を終値で割り込み、始値の下へ立ち位置が移りました。線は同じでも、どちら側で使うかは200EMAの向きが先に決めています。

  • 日経225:200EMA上向き+価格がその上 → 買い方向だけを検討。始値の上で押しを待つ
  • GOLD:200EMA下向き+価格がその下 → 売り方向だけを検討。始値の下で戻りを待つ
  • どちらも、始値の反対側にいる間は動かない

チャートの見方:右端から24本が「当日」

1時間足なので、右端から24本が当日の足です(チャートは執筆時点のもの)。緑の点線は当日の日足始値で、画面の左端まで引いていますが、意味を持つのは当日の24本だけです。それより左は、前日以前の動きとして読んでください。灰色の線は現在地(執筆時点の価格)です。

なお、日足の区切り時刻はブローカーのサーバー時間で変わります。自分の口座で同じ線を引くと、始値の位置が少しずれることがあります。

日経225 1時間足:始値と25EMAの重なりで支えられた日

200EMA(青)は上向きで、25EMA・75EMA・200EMAが上から順に並ぶPO(パーフェクトオーダー)です。価格は25EMAに支えられながら、高値と安値を切り上げてきました(オレンジの丸のうち左の2つは前日以前の押しです)。

当日は始値付近から始まり、一度下げて始値まで戻ってきました。この押しの安値は、日足始値と25EMAが重なる場所(右のオレンジの丸)です。前日の押し安値も割っておらず、上昇の構造は保たれたまま。そこで下げが止まり、安値を切り上げて上昇に戻りました。

基礎編の「使い方②」で書いた、始値への押しの形です。始値に触れたから買うのではなく、そこで下げが止まり、直近高値を上抜けるのを確認してから入る、という順番になります。

GOLD 1時間足:200EMAで抑えられ、始値を割った日

200EMA(青)は下向きで、価格はその下。75EMA・25EMAも200EMAの下にあり、売り方向だけを検討する環境です。

当日の前半は、日足始値を挟んで上下する横ばいでした。始値の上にも下にも定まらない間は、当日の立ち位置が決まらないので待ちます。その後、大陽線で200EMAまで一気に上昇しましたが、下向きの200EMAがレジスタンスになって押し戻され、続く下落で始値を終値で下抜けました。ここで「200EMA下向き」と「始値の下」が揃い、当日の立ち位置も売り側に決まりました。

価格はそのまま、直近最安値をつけた底のネックライン付近(現在地)まで下落しています。

2つのチャートに共通すること:揃うまで待ち、揃ったら場所を待つ

2つのチャートは向きが逆ですが、判断の順番は同じです。

  1. 200EMAの向きと位置で、検討する方向を決める
  2. 日足始値の上下で、当日の立ち位置を確認する
  3. 方向と立ち位置が揃うまで待つ
  4. 揃ったら、始値への押し・戻りで支え(抵抗)を確認してから入る

日経225は朝から揃っていたので、始値への押しを待つだけの日でした。GOLDは、200EMAで抑えられて始値を割るまで揃わなかった日です。

間違えやすい2つの場面

① GOLDの大陽線で買う:始値の上に出て、200EMAまで一気に上がった場面です。当日の立ち位置だけを見れば買い側に見えますが、200EMAは下向き。方向が売りの環境で出た上昇は「戻り」で、下向きの200EMAはその戻りが止まりやすい場所です。

② GOLDの現在地で売る:方向と立ち位置は売りで揃っていますが、現在地は直近最安値をつけた底のネックライン付近で、支えになりうる場所です。ここで新たに売ると、損切りは遠く、利益の余地は小さくなります。売りを検討するのは、始値への戻りが抑えられたのを確認してから。基礎編で書いた「始値への戻りは、レジサポ転換の最小単位」の場面を待ちます。

まとめ

同じ日の日経225とGOLDで、日足始値の役割は逆になりました。日経225では押しを支える線、GOLDでは割れたあと戻りを抑える側の線。違いを決めたのは、線そのものではなく200EMAの向きです。

  • 方向は200EMAの向きと位置で決める
  • 日足始値で当日の立ち位置を確認し、揃うまで待つ
  • 揃ったら、始値への押し・戻りで支え(抵抗)を確認してから入る

朝に1本の線を引き、200EMAの向きと照らし合わせる。それだけで、その日に「どちらで、どこを待つか」が決まります。

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