📘 200EMA・200MAの基礎から押さえたい方はこちら → 200EMAとは|向きと位置で「目線」を決める使い方
「支えられていたラインを割ったのに、戻ってきてまた同じラインで止まった」——チャートを見ていると、こうした場面に何度も出会います。これがレジサポ転換(サポレジ転換、リテスト、ロールリバーサルとも呼ばれます)です。
レジサポ転換は、押し目買い・戻り売りの根拠として最も使用頻度が高い考え方で、本ブログの実例記事にもほぼ毎回登場します。この記事では、レジサポ転換とは何か、なぜ起こるのか、どう使うのかを入門としてまとめます。仕組みから理解すると、「なぜそこで反発するのか」が説明できるようになります。

結論:レジサポ転換=「役割の入れ替わり」。抜けた線は反対側から効く
レジサポ転換とは、サポート(支え)だった価格帯が、下抜けされた後はレジスタンス(抵抗)として働く——このように、同じラインの役割が入れ替わる現象です。逆に、レジスタンスを上抜ければ、そのラインはサポートに変わります。
使い方の核心は2つだけです。
- 抜けた線は消えない:ブレイクされたラインは無効になるのではなく、反対側から効く
- リテストで確認して使う:転換したかどうかは、戻ってきた価格がそのラインで反発するか(リテスト)で確認する
レジサポ転換とは|2つの型
レジサポ転換には、方向の違いで2つの型があります。
- サポート → レジスタンス(売りの型):支えられていたラインを下抜けると、そのラインが今度は上値を抑える。戻り(リテスト)が抑えられた場面が戻り売りの根拠になる。
- レジスタンス → サポート(買いの型):抑えられていたラインを上抜けると、そのラインが今度は下値を支える。押し(リテスト)が支えられた場面が押し目買いの根拠になる。
呼び方は「レジサポ転換」「サポレジ転換」「ロールリバーサル」などがありますが、指している現象はすべて同じ、役割の入れ替わりです。
なぜ起こるのか|同じ場所に注文が集中するから
レジサポ転換は不思議な現象ではなく、注文の集中で説明できます。サポートを下抜けた場面を例にすると、割れたラインの少し上には、3種類の「売り注文」が溜まります。

- ① 買いの損切り:ラインで買っていた人の損切り(売り)がラインの下に置かれ、割れた後も逃げ遅れた売りが残る
- ② 建値逃げ:含み損の買いポジションが「建値まで戻ったら逃げたい」=ライン付近に売りが並ぶ
- ③ 新規の戻り売り:転換を確認したトレーダーが、ラインへの戻りを売り場として待ち構える
この3つが同じ価格帯に集中するため、戻ってきた価格はそのラインで売りに押し返されやすい——これがレジサポ転換の正体です。上抜けの場合は、これの逆(買い注文の集中)が起こります。
水平線だけでなく「200EMA」でも起こる
レジサポ転換は水平線だけの現象ではありません。多くの人が意識する200EMAのような移動平均線でも同じことが起こります。
- 200EMAに支えられて上昇していた価格が、下抜け後は200EMAに抑えられる側に回る
- 逆に、200EMAを上抜けて定着すると、200EMAが支えに変わる
水平線が「動かないレジサポ」なら、200EMAは「動くレジサポ」です。両方が重なる価格帯は特に強く機能します。200EMAでの目線の決め方は200EMAとは|向きと位置で「目線」を決める使い方にまとめています。
「転換の確認」=リテストで反発するかを見る
ラインを抜けただけでは、転換はまだ確定していません。ヒゲだけの抜け(だまし)の可能性があるからです。転換の確認手順は次の通りです。
- ① 実体で抜けたか:終値ベースでラインの反対側に定着したかを見る
- ② リテストで反発したか:ラインまで戻ってきた価格が、転換後の役割どおりに反発(支え/抑え)されるかを見る
①と②が確認できて初めて「レジサポ転換が機能している」と判断できます。だまし(ヒゲ抜け・すぐ戻る)の見分け方はチャートパターンとは|だましの見方で詳しく解説しています。
エントリーへの使い方|リテストが押し目買い・戻り売りの根拠になる
レジサポ転換の実戦での使い方は、シンプルにこうなります。
- 買いの型:レジスタンス上抜け→定着→ラインへの押しが支えられたら押し目買い。損切りはラインの少し下=損切り幅が小さくRRが良い
- 売りの型:サポート下抜け→定着→ラインへの戻りが抑えられたら戻り売り。損切りはラインの少し上
ブレイクの瞬間に飛び乗るより、リテストを待って転換を確認してから入る方が、だましを避けられ、損切りも浅く置けます。さらに200EMAの向き・ダウ理論と方向を揃えれば、根拠の重なった質の高いエントリーになります。
実例で確認する
レジサポ転換が実際のチャートでどう機能するかは、実例で見るのが早いです。
- 環境認識⑩:三尊完成後の戻り売り|ネック割れ→リテストのレジサポ転換
- ドル円1時間足|200EMA上抜け→レジサポ転換で押し目買い(買いの型)
- GOLD 1時間足|200EMAレジサポ転換、大陽線の上抜けを2度否定して下降へ(売りの型)
- GOLD 30分足|窓を開けて上昇、窓を埋めて反発(窓とレジサポ)
さらに多くの実例は通貨ペア別の実例ライブラリにまとめています。
まとめ
レジサポ転換は、押し目買い・戻り売りの土台になる、最重要の基礎概念です。
- 抜けた線は消えず、反対側から効く(サポート⇄レジスタンスの役割転換)
- 正体は注文の集中(損切り・建値逃げ・新規が同じ場所に並ぶ)
- 水平線だけでなく200EMAでも起こる(動くレジサポ)
- 実体抜け+リテスト反発を確認してから使う(だまし除外)
- リテストで入れば損切りが浅くRRが良い
「なぜそこで反発するのか」を注文の集中から説明できるようになると、ラインの引き方も、エントリーの待ち方も変わります。まずは実例記事で、転換が機能する瞬間を確認してみてください。
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この記事は「環境認識」シリーズの基礎編です。

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