📘 「起点」(押し安値・戻り高値)の基礎はこちら → ダウ理論とは|押し安値・戻り高値で「目線」を決める使い方
前回の日経225CFD分析では、「調整下降チャネルを上抜ければ上目線、抑えられれば下落継続」という分岐点を確認しました。結果は後者——チャネルに抑えられて下落が継続し、価格は大きく下げました。
そして現在、価格は「最高値を作った起点」の価格帯で反発しています。本記事はその続編として、この反発をどう読み、次の一手をどこに置くかを解説します。結論を先に言えば——戻り先には4つの抵抗が重なっており、そこが戻り売りの候補地。方向を予測するのではなく、「売る場所」を先に特定して待つ、シナリオ設計の実例です。

結論:起点×チャネル下限で反発。戻り先の「4重抵抗」が戻り売りの候補地
下降チャネルが継続する中、価格は「最高値を作った起点」の価格帯——下降チャネルのサポートとも重なる場所——で反発しました。今後は、チャネルのレジスタンスまで戻る動きを想定します。その戻り先には、①チャネルレジスタンス ②200EMA ③75EMA ④「最安値を作った起点」のレジサポ転換、という4つの抵抗が重なっており、ここで反発下落すれば戻り売りの候補。逆にこの抵抗帯を上抜けて定着するなら、調整終了として上目線を検討します。
前回のおさらいと答え合わせ|シナリオB(下落継続)が実現
前回の分岐点では、200EMAの上に戻った価格の真上に「チャネルレジスタンス×レジサポライン」が重なっており、こう構えました。
- シナリオA:チャネルを上抜け→調整終了、上目線検討
- シナリオB:抑えられて反落→調整継続 ← こちらが実現
価格は抵抗帯で反落し、チャネル内の下落が続きました。「どちらに動くか」を当てなくても、両シナリオを持って抜けた方に従えば対応できる——前回の構えがそのまま機能した形です。詳細は前回記事をご覧ください。
現在地①|「最高値を作った起点」がサポートとして効いている
下落した価格が止まったのは、最高値の上昇を生み出した起点(押しの安値)の価格帯です。
- この安値があったから、最高値までの上昇が生まれた——いわば上昇のエネルギーの発生源
- 起点の価格帯には、当時の買い注文の記憶(=再び買いたい水準)が残りやすい
- だから、深い下落でもこの水準では買いが入りやすい
「最高値を作った起点=強いサポート」——これはダウ理論の押し安値の考え方そのものです(詳しくはダウ理論とはで解説)。高値や安値そのものだけでなく、それを「作った起点」に注目すると、効くラインが見つけやすくなります。
現在地②|チャネルサポートとの重なりが反発を後押し
さらに、この起点の価格帯は下降チャネルのサポート(下限)とも重なっていました。
- 水平の根拠:最高値を作った起点(過去の注文の記憶)
- 斜めの根拠:下降チャネルの下限(調整の値幅の限界)
性質の異なる2つのサポートが同じ場所で重なったことで、反発の確度が上がりました。前回の日経225CFD記事で「200EMAの大幅下抜けがチャネル下限で止まった」のと同じ構図——1本の線ではなく、重なりで見ることの再現です。
今後の想定|戻り先に重なる「4つの抵抗」
反発した価格は、チャネルのレジスタンス方向へ戻っていくと想定します。注目すべきは、その戻り先に4つの抵抗が集中していることです。
- ① 下降チャネルのレジスタンス(上限):調整トレンドの上値の限界線
- ② 200EMA:大局の抵抗。価格はこの下にあり、下目線の根拠
- ③ 75EMA:中期の抵抗。200EMAとほぼ同じ水準に収束中
- ④ 「最安値を作った起点」のレジサポ転換:最安値への下落を生んだ起点(戻りの高値)を下に割っているため、その水準が今度は抵抗として働く(レジサポ転換)
斜めの線(チャネル)・動く線(EMA2本)・水平の記憶(起点のレジサポ転換)——性質の違う4つの抵抗が同じゾーンに重なっています。抵抗は重なるほど強く効きやすく、ここが戻り売りの候補地になります。
シナリオ|4重抵抗で反落なら戻り売り、上抜けなら上目線へ
前回と同じく、2択で構えます。
- シナリオA(本命):4重抵抗ゾーンで反落を確認 → 戻り売り。損切りは抵抗帯の少し上に置けるため、リスクを小さく限定できる
- シナリオB(対抗):抵抗帯を実体で上抜けて定着 → 4つの抵抗を同時に突破した意味は大きく、調整終了として上目線を検討
大切なのは、抵抗ゾーンに到達する前に「見る場所」と「入る条件」が決まっていることです。到達してから考えるのではなく、反落の確認(上ヒゲ・陰線・直近安値割れなど)をトリガーに淡々と入る——場所を先に特定しているからこそできる待ち方です。
この場面の学び|方向を当てず、「場所」を特定して待つ
今回の分析は、一度も「上がる・下がる」を予測していません。やっているのは——
- 効きそうな価格(起点・チャネル・EMA・レジサポ転換)を先に特定する
- そこに価格が来たときの2つのシナリオと条件を決めておく
- あとは価格が来るのを待って、条件どおりに動く
「予測ではなく確認で入る」——当ブログで繰り返してきた原則の、続編としての実践例です。前回の分岐がシナリオBで解決し、今回また次の分岐点を先回りで特定する。環境認識は、この繰り返しでつながっていきます。
まとめ
- 前回の分岐はシナリオB(チャネルに抑えられ下落継続)が実現
- 現在、最高値を作った起点×チャネル下限の重なりで反発中
- 戻り先には4つの抵抗(チャネル上限・200EMA・75EMA・最安値の起点のレジサポ転換)が集中
- 4重抵抗で反落なら戻り売り、上抜け定着なら上目線検討の2択で構える
- 方向を当てるのではなく、場所を特定して条件で待つ
「起点」に注目する見方は、押し安値・戻り高値というダウ理論の土台から来ています。まだの方はダウ理論とは|押し安値・戻り高値で「目線」を決める使い方もあわせてどうぞ。
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この記事は「環境認識」シリーズの一部です。

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