📘 200EMA・200MAの基礎から押さえたい方はこちら → 200EMAとは|向きと位置で「目線」を決める使い方
逆三尊、三尊、Wボトム、Wトップ——チャートを見ていると、こうした反転のサイン(チャートパターン)がよく登場します。しかし「形ができた=すぐエントリー」と飛び乗ると、だましに引っかかって損切りが続きます。
この記事では、代表的なチャートパターンを「ネックラインの抜け」と「だましの見分け方」という2つの軸で整理し、200EMA・ダウ理論と組み合わせて使う方法までをまとめます。パターンの名前と形を覚えるだけでなく、「いつ完成と判断し、どうやってだましを避けるか」まで分かるようになります。

結論:パターンは「ネックラインの抜け」と「だましの除外」で使う
チャートパターンは、形ができただけでは売買サインになりません。「ネックラインを実体で抜けたか」で完成を判断し、「だまし(ヒゲだけの抜け)」を除外して初めて使えます。さらに、200EMAやダウ理論と組み合わせて大局に沿った方向のパターンだけを採用すると、精度が大きく上がります。
この記事で押さえる流れは次の通りです。
- 形を知る:逆三尊・三尊・Wボトム・Wトップの4つ
- 完成を判断する:ネックラインを実体で抜けたか
- だましを除外する:実体ブレイク+リテストを確認
- 大局に合わせる:200EMA・ダウ理論と組み合わせる
チャートパターンとは|「天井型」と「大底型」
チャートパターンとは、価格が反転するときに繰り返し現れる形のことです。多くの市場参加者が同じ形を意識するため、反転の目安として機能します。大きく2つに分けられます。
- 大底型(上昇への反転):逆三尊、Wボトム(ダブルボトム)
- 天井型(下落への反転):三尊、Wトップ(ダブルトップ)
大底型は「下落の終わり・上昇の始まり」、天井型は「上昇の終わり・下落の始まり」を示します。どちらもネックラインという基準線を抜けることで完成します。
逆三尊(トリプルボトム)|大底のサイン
逆三尊は、3つの谷で底を打つ大底型のパターンです。「逆ヘッドアンドショルダー」とも呼ばれます。
- 左肩:最初の谷
- 頭:いちばん深い谷(真ん中)
- 右肩:左肩と同じくらいの谷
3つの谷の間にできた2つの戻り高値を結んだ線がネックラインです。価格がこのネックラインを上抜けたときに逆三尊が完成し、上昇への反転サインとなります。底値圏で逆三尊が出たら、「下落が終わるかもしれない」と警戒します。
三尊(ヘッドアンドショルダー)|天井のサイン
三尊は逆三尊の上下逆で、3つの山で天井をつける天井型のパターンです。
- 左肩:最初の山
- 頭:いちばん高い山(真ん中)
- 右肩:左肩と同じくらいの山
3つの山の間の2つの安値を結んだネックラインを下抜けると三尊が完成し、下落への反転サインになります。高値圏で三尊が出たら、上昇の終わりを警戒します。なお、三尊ができてもネックを下抜けずに上昇に戻ることもあり、これは「三尊否定」と呼ばれます。形だけで判断せず、ネック抜けの確認が欠かせません。
Wボトム・Wトップ|2点での反転
WボトムとWトップは、2つの谷/2つの山で反転する、最もよく出るパターンです。
- Wボトム(ダブルボトム):2つの谷で下げ止まり→間の戻り高値(ネック)を上抜けで完成(上昇へ)
- Wトップ(ダブルトップ):2つの山で頭打ち→間の安値(ネック)を下抜けで完成(下落へ)
逆三尊・三尊が「3点」なのに対し、W型は「2点」での反転です。出現頻度が高いぶん、だましも多いので、ネック抜けの確認が特に重要になります。
ネックラインの引き方と「抜け」の判断
どのパターンも、共通の基準がネックラインです。
- 大底型(逆三尊・Wボトム):谷の間の戻り高値を結ぶ
- 天井型(三尊・Wトップ):山の間の押し安値を結ぶ
そして「抜け」の判断はヒゲではなく実体で行います。ネックラインをローソク足の実体(終値)で抜けたかを見ます。ヒゲで一瞬抜けただけでは完成と見なしません。この「実体で抜けたか」の確認が、次に説明するだましの除外につながります。
「だまし」の見分け方|実体ブレイク+リテスト
パターンで最も損をしやすいのがだまし(フェイクブレイク)です。ネックラインを抜けたように見えて、すぐ戻ってしまう動きです。

だましを避けるための確認手順は2つです。
- ① 実体でブレイクしたか:ヒゲだけの抜けは無視し、終値で抜けたものだけを採用
- ② リテストで支持されたか:抜けた後、ネックラインまで戻って反発(大底型)/反落(天井型)するのを確認してから入る
「抜けた瞬間に飛び乗る」のではなく、実体ブレイク→リテスト成功を待つ。この一手間だけで、だましに引っかかる回数が大きく減ります。
200EMA・ダウ理論と組み合わせる(単独で使わない)
チャートパターンは単独で使うとだましが多いのが弱点です。そこで、環境認識の土台である200EMAとダウ理論を組み合わせます。
- 200EMAと方向を合わせる:200EMA上の買い目線で「逆三尊・Wボトム」、200EMA下の売り目線で「三尊・Wトップ」を採用
- ダウ理論で確認:高値・安値の更新方向がパターンの示す方向と一致しているか
- 逆らうパターンは見送る:売り目線の中のWボトムなど、大局に逆らう形は信頼度が低い
「パターン+200EMA+ダウ理論」と複数の根拠が重なったときに初めてエントリー候補とする——これが、だましを避ける環境認識の基本です。200EMAの使い方は200EMAとは|向きと位置で「目線」を決める使い方で詳しく解説しています。
実例で確認する
パターンは、実際のチャートで「200EMA・ダウと一緒に使う」例を見ると定着します。本ブログの実例から確認してください。
- GOLD 1時間足|底打ち4サイン(逆三尊・Wボトム)と上抜け後の押し目買い構え方(逆三尊・Wボトムの実例)
- GOLD 4時間足|上位足で読む下落相場の構造と現在地(三尊・逆三尊が流れの中で機能する例)
- US10Y|2段階のWボトムからネック上抜け+リテストで買う(Wボトム+リテストの実例)
さらに多くの実例は、通貨ペア別の実例ライブラリにまとめています。
まとめ
チャートパターンは、形を覚えるだけでなく「完成の判断」と「だましの除外」までセットで使うのが大切です。
- 大底型=逆三尊・Wボトム(上昇へ)、天井型=三尊・Wトップ(下落へ)
- 完成はネックラインを実体で抜けたかで判断する
- だましは実体ブレイク+リテストで除外する
- 200EMA・ダウ理論と組み合わせ、大局に沿ったパターンだけ採用する
「形ができた=エントリー」ではなく、「ネックを実体で抜け、リテストで支持され、大局にも合っている」——ここまで揃って初めて使う。この順番を守ることが、だましを避けて再現性のあるトレードにつながります。
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この記事は「環境認識」シリーズの基礎編です。

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